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水遊びといたずら(小学)

ぼくは水遊びが大好きだった。とはいっても一般的に言う「水に入ったり浸かったり泳ぐ」という意味での水遊びではなく、水を流したり貯めたりしてぼく自身は濡れずに遊ぶ、という水遊びがものすごく楽しかったのである。

幼稚園頃の写真で、満面の笑みで叔母と井戸の水を汲んでいる写真がある。今ではあまり見かけなくなったが、親戚の家の近くに手押しポンプがついた井戸があってそこで撮った写真である。実家の敷地にも井戸があり、手押しポンプがついていたのだが古くて動かしても水は出てこなかった。のちにその父がそれを修理して水が出るようになったが、水が金属臭かったのと遊ぶ為にはポンプを手でこぎつづけなければならないので水道につながれたホースの方が楽であまりそれでは遊ばなかった。

小学校低学年の頃は水遊びと言えば家の敷地でホースを伸ばし、塀付近に水を貯めて台風でも来たのかと思うほど水浸しにして遊ぶことがとても楽しかった。敷地の土でできた部分を洪水状態にしてしまうのである。挙句の果てにはこんなことまでした。次の文字列を見てほしい。

塀 土 レンガ ブロック ブロック ブロック レンガ 土

家の敷地にこうなっているところがあった。まず両端のレンガを外す。
するとブロックには大きな穴が3つぐらい開いているのでそこに水を流すことができるのだ。これが楽しくて本当ならばきちんと作られた庭のレンガなどいじるべきではないのだが、それをわざわざ外して水遊びをしていた。特に親からはレンガを外してはいけないとは言われなかった。

敷地の外に出ると田んぼがあった。今思えば申し訳ないことをしたが、ここでも水遊びというかいたずらをしてしまった。まずはあぜを壊すといういたずら。田んぼには水が流れ出ないように周辺に土が盛られている。それを壊してしまうのだ。すると田んぼの水が流れ出てしまう。これはばれて農家の人がぼくの家まで苦情を言いに来た。親が謝っていた。遠くの田んぼもぼくのせいにされるところだったがそっちは壊していなかった。しかしぼくが疑われてしまった。

次にポンプに対するいたずら。地下水を汲んで田んぼに水を入れるポンプが所々にあって、動いていたら止め、止まっていたら動かした。特に米の収穫が終わって休耕状態の畑のポンプが突如として動いて水を出し始めたのなら、それはぼくの仕業だ。ポンプ小屋は鍵がかかっていなかったから誰でも入れる。入ったらまずブレーカーをOnにし、それからポンプ付近の電気回路のOnボタンを押せばよい。ちょっと凝ったポンプ小屋になるとピン式のタイマーがついていることがある。これを狂わせてしまったりピンを捨てたりもした。

ポンプの次は用水路だった。これは田植えの季節になると水位が上がり、左右の田んぼに高低差で水が入るようになっている。用水路の水位は所々に設けられた水門で調節する。水門を閉めれば水位が上がり、その手前の田んぼには水が入るという仕組みである。ということは水門を開けてしまうとどうなるか。用水路の水位が下がって田んぼから水が用水路に流れ出てしまうのである。ぼくは水門の上にのぼり、ハンドルを何回も回して水門を開けた。水門を開けきるか開けきらないかの時、近くを通りかかったおばさんが

「そんなところに乗ったら死んじゃうんだからねー!!」

と叫んできたので、ぼくは

「てめーがしねー!」

と言って逃げた。

用水路の近くの田んぼにはよく分からない仕掛けがあって、そのひとつが土管とそれに突き刺さった棒だった。そんなに太くない50センチぐらいの土管が地面から生えていて、その中に棒が入っている。おそらくそれを抜き差しすることで下にある水路が開いたりするのだろうか。いずれにせよぼくはその土管ごと引っこ抜いて用水路の中にぶち込んでしまった。小5の時である。そのことを同じクラスの同級生が大笑いしていた。

90度の形をしたパイプのジョイントが備え付けられている田んぼもあった。よく観察したところ、これは田んぼの水位が一定以上になったら用水路に向けて排水する為の仕掛けであると分かった。ぼくはそのジョイントごと外して用水路にぶちこんだ。水は流れ放題になってしまった。

大変申し訳ないことをしたと思う。しかし当時は水が流れているところを見ると触りたくて仕方ない気分になり、そこをよく観察して何らかの機能があればそれを破壊してしまっていた。罪悪感はなかった。

さらにエスカレートして公園の噴水をいじりたくなってきた。よくよく観察すると噴水制御盤と書かれた金属の箱が茂みの中にあった。しかし鍵がかかっていて開けることができない。ぼくは手頃な石を掴み鍵部分を叩き始めた。それは鍵を差し込んで回転させる大きなつまみの様なものだったから、それさえ回れば開くと思ったのである。結果は成功だった。ぼくは噴水制御盤を操作してまず出ている噴水を止めた。そして池の中に入って行って噴水のノズルに瓶や缶をセットした。そして制御盤のところに戻って噴水をONにした。瓶や缶が空を舞った。大成功だった。

いたずら以外の思い出というと、ぼくのアイディアで同級生と風車小屋のミニチュアを作ろうとして、2人でお金を出し合って柔らかいプラスチック板や接着剤やモーターを買ってきた。水路を作って水を循環させるものを作りたかったのだ。しかし接着剤が固まりきらないうちに水を流して水が漏れ、ポンプも作り出すことができなかたのでぼくは放り出してしまった。それを見ていた同級生の父親が

「最後までやらないとだめだよ!」

と怖そうな顔で言っていたのを今でも覚えている。

これはいたずらではないが、用水路の上流はどうなっているんだろう気になって1人で自転車で行ってみた。するとそこには巨大なポンプがあった。川かどこからか水を自然に引いているのではなく、ポンプで引っ張ってきていたのだった。そしてその近くには入っても問題なさそうな小さめの水路があったので、弟と弟の友達も誘って3人で遊びに行った。そこで下半身裸になり、流れている水に浸かって遊んだ。

ほかに思い出せるのは水風船で遊んだことぐらいか。不思議なことに中学生になると水遊びはぱったりやらなくなってしまった。

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