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小5の思い出

小5でクラス替えがあった。ぼくは5-1で初めて男の先生が担任になった。

「今までずっと女の先生だったから男の先生でよかったんじゃない?」

と母親は言っていた。



家庭訪問を録音する


新学期が始まると家庭訪問が行われる。ぼくは先生と母親が何を話すか気になって、玄関のチャイムが鳴った時にリビングのラジカセを録音状態にした。ぼくは自分の部屋に隠れ、ほどなく先生が家に上がってきて母親と話し始めた。先生が帰った後録音されたものを聞いてみたがたわいもない会話をしていた。ぼくは会話を聞くというよりも録音することが楽しいからやったのだった。


担任に金魚のふんと言われる


いつも遊ぶ友達は同じで2人いた。1人はぼくが○○山というあだ名を付けたH君で、担任に

「そんな変なあだ名はやめろ」

と言われたので数回しか使わなかった。ぼくはH君に

「将来大学を作ろう」


と言ったのだがあまり相手にされなかった。まずはこのH君よく遊ぶようになって、そこにもう1人加わってきた。それがI君だった。これで仲良し3人組ができたのである。ぼくらがいつも3人でいるものだから担任が気持ち悪がって

「お前ら金魚の糞か! 気色わりー。ほかの奴らとも遊べよ」

と言ってきた。でもぼくたちはあまりほかの生徒とは遊ばなかった。


教科書を置いて帰ろうと誘う


毎回ランドセルに教科書を入れて持ち帰るのは重くて大変だ。だからぼくはH君に

「教科書を学校に置いて行こうよ」

と誘い、半ば強制的に教科書を置いていかせた。ただそうなると家で勉強できなくなるのでどうしたかというと、先生に聞いて教科書が買える本屋を教えてもらった。そこに放課後自転車で行き、どうしても必要な国語の教科書などをもう一冊買った。H君にはこの本屋のことは教えなかった。


学校で紙の凶器を作る


ぼくは学校で凶器が作りたくなった。手頃な厚紙を包丁の形に切ってみたが、それは紙でできた包丁であり、切れないので全然面白くない。そこでどうしたかというと作った紙の包丁の刃にあたる部分からとても小さな三角形を切り出していった。そうすると刃の部分がギザギザなり、それを手に当てて勢い良く引くとかなり痛かった。ぼくは包丁以外にも色々な形に厚紙から切り出し、包丁と同じように刃の部分をギザギザにしてナイフのコレクションを作った。これをH君の名字を取って

◯◯凶器

と名付た。最下段のロッカーで下板が抜けて床が見えているところがあったので、ぼくはそこを自分の秘密の隠し場所にしてできた◯◯凶器のコレクションをしまっておいた。なぜこんな名前をつけたのかというと、H君の腕に当ててみることが多かったからだ。彼を傷つける凶器という意味で名付けたのだろうか。子供ながらに恐ろしい。


牛乳のフタを集める


何かのキャンペーンで牛乳瓶のフタを集めると応募できるというものがあった。学校では毎日瓶のフタがゴミとして捨てられるから、ぼくはこれを集めれば何口も応募できてしまうと考え、昼休みにH君と一緒に給食のワゴンが戻されたところに行ってゴミの中から牛乳のフタだけを集めた。何回かやると大量にフタが集まった。それを先の隠し場所にビニール袋に入れてしまっておいたのだが数日経つと飽きてしまい、気づいた頃に取り出したらカビが生えてしまっていた。結局応募はしなかった。


テストを提出後、放課後に書き直す


ぼくはいいことを思いついた。テストの点数が悪いと親に怒られる。どうにかいい点数を取りたいと思い勉強はしていたのだが、テストで1カ所ぐらいは悩むところがあった。提出後に歯がゆい思いをし、あそこがちゃんとできていれば100点なのにと悶々とすることが増え、どうにかならないかと考えた結果、提出後に答案を直してしまえばいいということに気づいた。

担任の先生はテスト回収後すぐに採点しておらず、自分の机の後ろの引き戸の中にしばらく置いておくのだ。だから誰も見ていない時にそれを取り出して間違ったところを直してしまえばよい。思ったらすぐ実行である。でも単独では勇気が出ないからH君を誘った。彼との間でこの答案を提出後に直すということを「てみ」と名付けることにした。「てすとをみる」の短縮形である。

放課後に嫌がるH君と教室に入り、引き戸から答案を取り出して確実に間違っていると思う箇所を書き直した。このおかげでぼくとH君は特に点数がよかったのである。


同級生が一緒に遊びたいというので料金を取る


最初に仲良くなったH君の次にI君と仲良くなったのだが、I君はぼくと遊びたくてしかたがない様子で、遊ぼう遊ぼうといつも誘ってきた。だからぼくは

「一緒に遊ぶなら料金がかかるよ」

と言った。するとI君は払うと言う。耳を疑ったがもらえるものはもらうべきだ。彼は毎回遊ぶごとに数百円を実際に支払った。ぼくは小学生でクラスメイトから収入を得てしまったのである。ただし仲良くなってからは料金を徴収することはなくなった。


電車好きの同級生がきっぷ代を出してくれる


このI君は電車が大好きで小2の時に何かの課外学習で小2の全員で駅の見学に行った際、駅員に

「宇都宮線と高崎線の新宿の方に行く電車はどうして浦和は通過するんですか?」

と質問していた。駅員は適当に答えていたがI君は答えを知っていて

「全くバカな駅員だ!」

と言っていたのを強烈に覚えている。彼がぼくに料金を払って一緒に遊ぼうと言ってきた本人なのだが、電車に乗って遊びに行こうとまで誘ってきた。ぼくは嫌だというと彼がきっぷ代を出すという。それならばということでお言葉に甘えて普段は行かない遠くの駅まで行って降り、駅前の公園で遊んで帰ってきた。帰りの電車の中でぼくが足で座席の下のヒーター部分をガンガン蹴飛ばしているとそれが面白かったのか彼は大笑いしていた。

彼は電車の模型も好きで、家に遊びに行くと信号機が壊れたというのでぼくが直してあげた。彼はひどく感謝していた。


教頭の頭めがけて3階からトイレットペーパー投げつける


トイレの窓が開いていて、下を見ると教頭先生が歩いていた。ぼくは何を思ったか補充用のトイレットペーパーをひとつ手に取り、教頭の頭めがけてそれを投げつけた。ばれるといけないので狙いを定めて投げた直後に、それが当たったかを見届けることなくぼくはトイレから走って逃げた。しかしこの時トイレに男児が1人入ってきてしまったのがいけなかった。

下で教頭が大声で叫んでいる。しばらくするとぼくは担任に呼び出された。

「おいとら! お前トイレットペーパー△△先生に投げつけただろ?」

ばれていた。さっきの男児が一部始終を見ていたのであった。


先生のクラスはバカばかりだと言う


図工の時間に外で絵を描いていた。養護学級の先生が通りかかったのでたわいもない会話をしていたのだが、ぼくはつい

「先生のクラスはバカばかりですね」

と言ってしまった。すると養護学級の先生は

「それは問題だなー」

とだけ言い、ぼくは先生自身のクラスの問題のことかと思ったら、ぼくの発言が問題だったようで担任の先生に言いつけに行ってしまった。ぼくは担任の先生に呼び出されたがあまりこの事に関しては怒られなかった。


美化委員会の活動目標を「老婆の寿命を10年縮める」と提案する


高学年になるとなぜか委員会というものに所属するようになった。ぼくは美化委員会。ゴミ拾いなどをやるのだ。最初の会合で一年間の活動目標をみんなで決めましょうというのがあった。美化委員会の顧問は養護学級の先生で、かなり老けて見える人だったのでぼくは彼女に老婆というあだ名をつけていた。そして同じクラスのI君も同じ委員会だったから、おもしろい目標でも作ってやろうと思い

「老婆の寿命を10年縮める」

というのを提案した。I君は笑いが止まらなかった。というのは老婆というあだ名を知っているのはI君ぐらいで、ほかの生徒は老婆がそこに座っている顧問の先生のことだとは知らず、ぼくが何を意図しているか理解することができなかったのだ。


いたずらノートの存在が担任にばれる


当時クラスでは生徒の持ち物がいたずらされるということが頻繁に起きていた。何か起きる度にその所有者が先生に申し出て、次の日の朝の会で誰々の何々がいたずらされた、というアナウンスがされた。いたずらがあまりにも悪質な場合は担任が

「犯人探しするからな」

と強気で言っていた。犯人は100%ぼくとH君とI君だった。犯行の手口としてはこうである。まずターゲットとなるクラスメイトの選定だが、授業中や休み時間に何か変な事を言われたとか、自分たちが関わっていなくても気に食わない言動があったとかそういう些細なことで彼・彼女にいたずらをしよう、ということが決まる。そして何月何日に誰に対していたずらを決行するのかをいたずらノートというものにぼくが書き込んでいた。このいたずらノートはどの教科とも関係なくぼくが作って自分の机の中に入れて管理していた。

いたずらとしては以下のものがある。

ペンのフタを開けて机に叩き付けてインクの部分を引っ込ませる。持ち主はペンを使おうとした時にペン先がないので「あれ?」となって使うことができない。

ホチキスの可動部分にべったりのりを付けておく。持ち主はホチキスを使おうとした時にホチキスが動かず「あれ?」となって使うことができない。

糸通しの細い針金の先を切断しておく。持ち主は糸通しを使おうとした時に先がぶった切れているので「あれ?」となって使うことができない。

ポスターカラーのとある色を袋の中でしぼりだしておく。持ち主はその色のポスターカラーを使おうとした時に中が空っぽになっていて「あれ?」となって使うことができない。

こんな具合だった。

とある日に図工の時間に外で絵を描いていると、クラスメイトが

「とら、先生が呼んでたよ」

と言うので、何か悪事でもばれたのかと思って教室に行ってみた。すると担任の先生が数名の生徒に囲まれていた。そして担任の手にはぼくのいたずらノートがあったのが見えた。ぼくは年貢の納め時だと覚悟した。糸通しなどは実物で弁償した。


図工の先生が小3の時の嫌な担任になる


小5では図工の先生がなぜか小3の時のどうしようもない担任だった。席が後ろの生徒と一緒に何か作るという課題があってやり始めるのだが、ぼくは後ろの子にちょっかいを出してしまう。すると先生が近づいてきて状況確認をすることもなく

「とらに悪いことされたっておかあちゃんに言うんだからね!」

と言って来たのでとても気分が悪かった。この先生はとにかく細かくてうるさい。廊下ですれちがい、クラスメイトがこんにちはとあいさつをすると

「10時前だからまだおはようございますでしょ」

と言う。ぼくはあいさつすらしなかった。


図工準備室を荒らす


とある日の放課後、ぼくとH君、I君の悪ガキ3人組は図工準備室に入り込んだ。ぼくは図工室と図工準備室の掃除担当で、かねてよりいろいろ物色したりしていて、いたずらできそうなネタをたくさん仕入れていた。ぼくは2人に対して

・優秀作品の頭部の粘土細工をのこぎりで切る
・優秀作品の紙細工を切る
・版画をしまう変な装置のばねをペンチでもぎ取る
・シンナーのような液体をそこらにまく
・画びょう入れを開けて天井に向かってまく

とやり方を指示して、3人でおもしろおかしく図工準備室を荒らしまくった。もうめちゃくちゃだった。

次の日の朝は5年生の全クラスが1・2時間目は体育でプールの時間になっていた。この日は朝の会はとばしてみんな水着に着替え、プールサイドに集合することがお決まりになっていた。だからこの日もみんなプールサイドに集まっていた。ところが全員一旦教室に戻れという指示があり、5年生全員が教室に戻ることになった。どうしたのかなと思って教室の前まで来ると、そこには5年生の担任全員が腕組みをして待ち構えていた。ぼくが何食わぬ顔で教室に入ろうとしたら、ぼくの担任が

「とら、H、I、ちょっとこい!!」

と大きな声で言った。ぼくはすぐに分かった。昨日の図工準備室荒らしがばれたのだ。ぼくら3人はみんながプールに入る中、図工準備室の掃除をさせられた。しかしめちゃめちゃにされた優秀作品はどうしようもなかった。


図書室を荒らす


これはぼくの単独犯である。小5から図書室の本が気になり出し、H君と辞書などを一緒に眺めるようになった。H君は性器とか自慰とかそういう項目を調べるのが好きで、自慰の定義が「自分の性器をいじって気持ちよくなること」と書いてあるのを見て大笑いしていた。そしてプールの時の着替えなどで同級生のあそこが見えてしまった時、

「○○の性器が見えた!」

などと言ってはしゃいでいた。

そんな図書室に放課後1人で入り込み、ぼくは偉人の伝記の本のページをアラビッックヤマトでのり付けしてしまった。さらに図書室のカウンター奥には補充用のアラビッックヤマトのお化けのようなものがあり、それを開けてペン立ての中にのりを注ぎこんだ。これでだけでは満足できず、貸し出し印などを押す為のインクパッドを開けて逆さまにしてカウンターに置き、雑巾がけをするかのように動かしてカウンターをインクまみれにしてしまった。

次の日、この悪事はぼくがやったことがばれた。I君に言ったところ彼が言いふらしてしまい、それが先生の耳に入ったのである。ぼくは1人で掃除をすることになった。本ののり付けは知らないことにして、カウンターのインクだけを何度も雑巾でふいた。しかしなかなか落ちなかった。


ほかのクラスのドアをドンドンする


小4で好きになった子とは小5でクラスが違ってしまい、彼女は5−4になった。ぼくは彼女の注意を引きたくて5-4の教室のドアを帰りの会の最中にかなりの音でドンドンと叩いた。すぐに立ち去ったのだがそのクラスの担任が出て来てしまった。そして帰りの会が終わるまで待たされてから指導されることになった。なぜやったのか? が担任の質問だった。ぼくはまさか好きな子の気を引きたかったとは言えず、友達がいるからやってしまったと言った。そしてその友達も呼ばれ、彼にはとんだとばっちりだがもうやらないと約束をして解放されたのだった。

この時にこの先生から返事だけは大きな声ではいと言えと指導され、その先生の前だけではその通りにやるように叩き込まれた。ほかの生徒と一緒にこの先生に怒られた時、ぼくはこの先生が大きな声で返事をすると機嫌がよくなることを知っていたから、

「はい!」

と言った。すると

「とらはわかってるな!」

と表情が緩んだ。ぼくはバカだなぁと思っていた。


宿泊学習で料理を粗末にして怒られる


宿泊学習でどこかに泊りにいくことになった。オリエンテーリングやキャンプファイヤーなどをやった。オリエンテーリングでは同じ班の子(小1でコントロールした子)がトイレに行きたくなり、民家のトイレを借りた思い出がある。キャンプファイヤーではドアをドンドンした時にとばっちりをうけた子の腕をひっかいてみみずばれにしてしまった。

夜のごはんでくそまずいシチューがでて、丸い野菜が入っていて食べたくないのでお茶などをかけて

「残飯処理機だw」

と言ってかき混ぜていたのだが、ドアドンの先生に見つかり

「全部食え!」

と言われて居残りをさせられた。宿泊学習の食堂で、である。食べたくないのでずっと我慢していたのだが、食べないと解放されないので泣きながら食べた。


料理クラブに入る


小5のクラブは料理クラブにした。ぼくはスポーツ系クラブに入りたいI君を無理矢理誘い、希望クラブに「料理クラブ」と書かせてクラブ初日に家庭科室へ向かった。ところが入ってびっくり、小4の時と同じでほぼ全員が女子、男子はぼくとI君の2人しかいなかった。

ぼくらは恥ずかしくて窓際のミシン台近くに隠れていた。いよいよクラブの時間となり顧問の先生が

「そこの2人、出て来なさい!」

と言うものだから出て行かざるを得なかった。ぼくら2人はいたずらっ子ということが知れ渡っていたから、班を作る時にどの班の女の子たちも

「あの2人が来るのは絶対にやだ!」

という感じだった。結局ぼくらはベランダ側で一番後ろの班に入ることになり、その班の女の子達3人は落胆しきっていた。みんな6年生で1人はぼくの弟の同級生の姉、もう1人は女の子だが顔が映画俳優のようだったのであだ名は映画俳優にし、最後はちょっとぽっちゃりの子だったのでふとっちょということにした。作る料理はクラブのみんなで決め、その回ごとにどの班も同じ料理を作った。ぼくは天ぷらとかカレーを提案するのだがすべて却下。みんな女の子だからクレープとか卵焼きとかそういう女の子的な差し障りのない料理ばかりが採用された。


スカートを水で濡らして泣かせる


料理クラブでは毎週料理をするわけではなく、料理の計画だけで終わる日もあってそういう日は特に退屈だった。ぼくは家庭科室に何個もある霧吹きをひとつ取って分解を始めた。霧が出てくる部分の内部には小さな金属の玉が入っていた。それを取って元通りにして霧を出そうとすると、霧ではなく水鉄砲のように直線的に水が出た。これは面白いと思い、I君にも教えてあげて懸命にメモをとる同じ班の女の子のスカートめがけて机の下の隙間から何度も霧吹きで水を飛ばした。しばらくしてその子が気づいてしまった。触ると自分のスカートがびしょぬれになっている。その子は何が起きたのか分からずその場で泣き崩れてしまった。


スライド式の黒板をずらすと、○○肉と書かれた文字が現れる(○○は先生の名字)


料理クラブで料理を作る日は材料に加え、作った料理を食べる時に飲み物がいるからみんな思い思いの飲み物を持って来て朝のうちから家庭科準備室の冷蔵庫に入れていた。ぼくとI君は昼休みに家庭科準備室に忍び込み、ランダムに飲み物を取って開けて飲んでしまった。これだけでは面白くないので家庭科室にも入り、黒板がスライド式だったから下の方の黒板に

「◯◯肉」

とでっかく書き、上の方の黒板を元に戻しておいた。◯◯は料理クラブの顧問の先生の名字である。彼女は弟のクラスの担任でもあり、評判がよくない先生だったのでお灸でも据えてやろうと思ったのであった。そしてクラブが始まり、顧問の先生がおもむろにスライド式の黒板をずらしはじめた。ぼくとI君はやばいやばいと興奮したが、ほどなく下から書いた○○肉という文字が現れた。料理クラブの女の子たち全員がそれを見てぽかんとしていた。先生は無言だった。


ぼくたちは笑いをこらえるのに必死だった。

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