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化学の思い出3(中学)

純度99%の水酸化ナトリウムを入手する

電気分解で水酸化ナトリウムは得られそうにない。これはどうしたものか。そう思って色々調べていると水酸化ナトリウムは薬局に売っていることが分かった。でも買う勇気がない。悶々としていてクラスメイトに話すと

「おれのおばさんが薬局で働いてるから買えるよ」

と言うのでぼくは飛びついた。そして数日後、クラスメイトはプラスチックの筒のような容器に入った水酸化ナトリウムを学校に持ってきた。ぼくはそのラベルを見て卒倒しそうになった。純度が99%だったのである。学校で使っている水酸化ナトリウムは純度93%の小さな粒だった。ぼくが今手にしているものは純度99%の小さい平たい板のような水酸化ナトリウムだ。学校で使うものよりも純度の高いものを持っている。とんでもない優越感だった。水酸化ナトリウムは二酸化炭素や湿気を嫌うのでしっかり蓋を閉めて大事に家に持ち帰った。クラスメイトには料金の数百円を支払った。


水酸化ナトリウム水溶液で髪の毛を溶かす

さっそく家でこの純度99%の水酸化ナトリウムを使って実験をしたい。
学校では水酸化ナトリウムの固形を使うことはなく、調製された水酸化ナトリウム水溶液を使う実験ばかりで面白くなかった。いま固形の水酸化ナトリウムがあるわけだから何でもやりたい放題である。まずは水酸化ナトリウムの水溶液を作ることにした。

中学生だからモル濃度とかは分からない。適当な量の水に水酸化ナトリウムを放り込んだ。じわりと熱くなる。手で触れるとあの特有のぬるぬる感がした。

「この液に髪の毛をつけておくとどうなるんだろう」

という単純な疑問が浮かんだ。当時ぼくは風呂場で自分で散髪していたから毛はあった。家の敷地には学校の先生が使うような机が野ざらしで置いてあったので、髪の毛をひとつかみ入れた水酸化ナトリウム水溶液をその机の引き出しの中にを入れておいた。

しばらくしてそのことも忘れていたが、思い出して取り出してみた。死体の臭いというのだろうか。ぼくはそんなものを嗅いだことはなかったが、もし嗅いだとしたらそれだろう、というとてもひどい悪臭を発していた。そして髪の毛は水酸化ナトリウム水溶液の底に黒いどろっとした液体となって溜まっていた。



水酸化ナトリウム水溶液で1円玉を溶かす


髪の毛を溶かすだけでは面白くない。ぼくは水酸化ナトリウムで1円玉を溶かすことにした。アルミニウムと水酸化ナトリウムの反応である。化学反応式は知っていたから水素が出てくることは分かっていた。この水素を集めて風船を膨らませればそれを飛ばすことができると思った。1円玉は集めていたのでたくさんあった。

ぼくはビール瓶に水を入れて水酸化ナトリウムを適当にぶちこんだ。そこに1円玉を入れようとしたのだが、ビール瓶の口がせまくて1円玉が入らない。しかたがないのでペンチで1円玉を2つに切ることにした。半円状の1円玉はするりと瓶の中に入っていった。


瓶に風船を付けてみる。少しずつ膨らんできた。反応が弱かったのかあまり膨らまなったがとりあえず水素をトラップすることができると分かった。


水素の風船に火をつける


水素の風船ができたがあまり膨らんでいないので浮かばなかった。ぽーんと上にやるとゆっくり降下してくるのである。となればそれに火をつけて爆発させてしまえというのが化学好きの心情というものである。ぼくは家にあったアルコールランプにを地面に置き、その1mぐらい上に横に棒を設置し、ひもをつけた水素の風船を上から少しずつずつおろしていこうと思った。ぼくは遠くからひもを少しずつゆるめていくだけなので安全だ。

アルコールランプに火を付けて上部に水素の風船をセットして遠くからひもをゆるめた。風船が火のあたりに来た時に風がふいてなかなかうまく火がつかなかったが

ボン

というにぶい音がして水素に火がついた。でも思っているような爆発にはならず、全然物足りなかった。この様子は父のビデオカメラで撮影しておいた。

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