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とらが好きになった女の子(大学1年5人)

高校が男子校だった為、その反動で大学1年で5人の女の子を好きになったとらのお話です。


ぼくは高校を卒業する前に留学することを決め、留学の予備校に入ってTOEFLの勉強をしはじめた。高校では授業をさぼりまくっていた為に予備校では一番低いレベルのクラスからのスタートとなった。そこにはぼくと同い年、つまり18歳の女の子が2人いて、そのうちの1人が帰りにぼくの事を待つようになり、誘われてなんとなく一緒に帰るようになった。かわいい子だったのだけれどぼくは一緒に帰ることにあまり気が進まなかった。

とある日の帰り道、2人でたわいもない話をしながら電車に乗っていると、彼女が

「あっ、やだー」

と声を上げた。何かと思うと彼女のかばんの中のペットボトルのフタの締めがゆるかったらしく、中身がかなりこぼれてしまっていたのだった。教科書とかが水浸しになっていた。ぼくはその光景を見た瞬間

「あっ、やだー」

と思ったのだった。何に対してかというと、そういうドジな目に遭ってしまった人と知り合いで、その場にいるのがやだー、ということにである。なんとも残酷だがしかたがない。最初から気がすすまなかったからだろうか、ぼくはこの瞬間に彼女を生理的に受け付けなくなったのをはっきりと自覚した。優しい言葉でもかけてあげればよかったと今では思うが、その時ぼくは

「こういう時って英語で何て言うのかなー? That's too bad. かなー?」

と言うのが精一杯であった。この一件の後彼女とは急に疎遠になり、話もしなくなった。そしてぼくはそそくさと上のクラスに上がってしまい、彼女のこちらを睨みつけるような視線をいつも感じていた。しばらくしてから留学カウンセラーから

「とらってひどい奴」

と彼女が言っていたことを聞いた。こわや、である。でも生理的にダメになってしまったのだから仕方がない。もしどこかで会えたら謝りたいと思う。

その後アメリカに渡米した。語学学校に入って日本人は年上の女の子と社会人がいた。語学学校の授業は平日だけで、週末は別料金で近間への旅行などが企画されていて、ぼくはキーウエストへの泊まりがけの旅行に参加することにした。参加者はぼくの2、3こ上の女の子と20代後半ぐらいの社会人の女の人。引率は旅行会社のメキシコ人で、4人で車でキーウエストへ向かった。現地では別行動になりぼくは年が近い女の子とビーチで遊んでいた。ふたりで岩場まで行ったりしてスタイルのいい彼女はビキニが似合っており、フロリダの陽を浴びてまぶしかった。

でもぼくは彼女に性的な衝動というか、そういうものがわくことはほとんどなくなってしまっていた。男子校の3年の影響だろう。それと彼女から

「弟にそっくり」

と言われたのもあると思う。そんな本来なら甘酸っぱい思い出ができるはずの初夏の1ヶ月の語学学校はあっという間に終った。その後ぼくは語学学校からかなり離れた距離にある4年制大学に進学した。その大学には日本人留学生はかなり少ないはずであった。ところがフタを開けてみると自分とタメの日本人の女の子がうじゃうじゃいた。日本かと思うぐらいに。それも女の子だけで男はほとんどいなかった。

後で分かったのだが大学と女子専門学校が提携しており、半年の短期留学でその子達は来ていたのだった。当時のぼくは女の子に興味がなくなっていたのと留学したてで日本人とつるむと英語ができなくなると思って、同じ寮だったのだけれど女の子達がたむろしている正面入り口ではなく建物脇の非常階段がある入り口から出入りしていた。しかしある日彼女達に話しかけられ、どこから来たとかの話をするようになった。

そこからが早かった。ぼくはすぐに5人組の女の子と仲良しになり、そのうちの1人に髪を切ってもらったのがきっかけでその子が好きになった。Eである。最後に好きになった女の子が中3のときのDさんだから、数年ぶりに女の子を好きになったのであった。

「やったー」

とぼくは思った。大学に入って、それまでの高校の男子校の機会的同性愛(もともと異性が好きなのに、男子校や軍隊など、同性のみとの接触が多い環境下で一時的に同性愛に陥ること)から解放されたのである。

5人組の女の子だから5人+ぼくの6人で買い物に行ったり料理を作ったり、男子校とは真逆で女子校に入ったかのような夏の楽しい日々が続くようになった。そして時々寮のピアノ練習部屋でEと2人きりになったりできた。でもEはぼくのことを

「とらってうちの弟にそっくり~w」

と言うのでちょっと悲しかった。弟に似ていたら好きになってもらえないと思ったからである。しかもこれを言われるのはキーウエスト旅行に次いで2回目である。でもぼくの想いは募るばかりでちゃんと告白しなきゃと思うようになった。そして彼女の部屋で2人きりになることができた夜、外では5人組の残り4人とぼくの部屋の同居人がぼくを探しまわってどたばたしていたのだが、2人で居留守を使って薄暗い部屋で密着はしていないが2人ベッドに横になって色々話をしていた。

その時ぼくはもう告白するしかないと思い、思い切ってすることにしたのだが、ちょっと勇気が足りなくて自分はロボットだとかいうへんてこりんな設定で英語で話し始め、しばらくして

"I love you." 

と言ったのだった。ここまではよかった。不幸はここからである。極度の緊張とベッドに横になっていたこともあり、ぼくはお腹の調子がちょっと悪くなっていて告白してすぐにおならをしてしまったのだ。音はかなり小さくてEには聞こえていなかったかもしれない。でも

「おわりだー」

と思って動転してしまい、外に蛍を見に行こうかとも話していたのだがそんな気もなれずに部屋を出て、ほどなくみんなに見つかって

「どこに行ってたの?」

と聞かれたのだった。

この日から秋学期の授業が始まるまではまだちょっと日数があり、ぼくは友達とイエローストーン国立公園に行くことになっていた。前日の晩に5人組のEを含む3人とぼくの部屋で映画を見ていて、そのままベッドに4人並んで足をぶらんとしたまま朝まで寝た。その時ぼくの隣にはEがいて、ドキドキしてほとんど寝られなかった。

朝になって出発の時間が近づいてきたがまだみんな起きない。ちょっとしてEが起きた。ぼくはもう自分を抑えられなくなって、上半身を起こしていたEを押し倒してしまった。隣には別の女の子2人が寝ているというのに。それで顔をEに近づけてキスをしようと思ったのだけれど、Eが小さな声で

「やだ」

というのでやめた。部屋の電話が鳴り、ぼくは旅行の荷物を持って部屋を出た。

イエローストーンなんて行きたくなかった。もっとEと一緒にいたかった。でも約束だから車に乗り込んで出発した。ぼくは免許がなかったので一緒に行った社会人留学生が運転する車の中でずっと景色を眺めていた。明け方の事を何度も思い出しては押し倒すのはまずかったかなと反省するのだが、してしまったものはもう仕方がない。途中でEに電話をかけた。気にしているような感じはなく、いつも通りだった。

イエローストーンの土産屋で5人組の女の子それぞれにお土産を買った。ぼくがEを好きだということはほかの4人は知らないので、まあEもぼくが英語で言ったから気づいていないかもしれないが、みんなに同じものを買った。それを帰ってからみんなに渡したのだが、彼女達もどこかに旅行に出かけていて5人で1個ぼくにお土産をくれた。特別Eから何かもらえるということはなかった。ちょっとそれを期待していたぼくはそれで一気に冷めてしまったのである。

不思議だね。自分でもよく分からないがこの時までに、自分が好意を寄せている相手から自分に都合のいいタイミングで同じような好意が帰ってこないと冷めてしまう、という恋愛パターンができてしまったのだと思う。後になって、これは惨めな自分が受け入れられないから相手を好きでなくなることで自分を慰めようとしているようにも思えた。

その後ぼくは5人組の中の別の女の子、Fを好きになった。Eは結構背が高くてスポーツウーマンタイプだったが、逆にFは背も低くてすごくかわいい女の子だった。でも口がかなり悪く、ぼくがなよなよしているようなところを見せると

「・・・潰すぞ?」

とか言ってくるのだった。ぼくが変に告白したり手を出したりしなかったから、それまでと同じように5人組+ぼくでよく遊んだ。でももうどうしてもFが好きなので、そのうちの2人に相談したら

「早く告白しちゃいなよw」

と言われた。さらにこの2人が面白がってみんなで映画館にスリル系の映画を見に行った時にぼくとFが隣の席になるようにしてきたり、よけいなおせっかいを始めた。嬉しかったけど。そんなことをしているうちにぼくは次こそはちゃんと告白するぞーと思い始め、とある日Fがぼくの部屋に忘れ物をして取りにくるという電話があり、Fが来たところで

「おれ、Fが好きなんだ」

とちゃんと日本語で告白した。するとFは

「で?」

と聞いてきた。ぼくは告白だけできればよかったのだが、短期留学のFが日本に帰国するまでつきあえたらいいなと思い、

「帰るまでつきあってくれないかな?」

と言ったらFは首を横にふるのだった。

「ふ、ふられたー」

そう思ったが、Fを嫌いになるとか冷めるとかそういうことはなかった。すっきりさっぱり、大根のぶっといところを包丁ですぱーんと切るがごとくFへの恋は完結した感があった。Fが部屋を出た瞬間からぼくは

「よーし次だ!」

と決意を新たにしたのだった。ほかにちょっと気になっている子、Gがいて、その子にアプローチを試みようと思ったのだった。男子校の機会的同性愛の反動か知らないが次々に女の子を好きになっていった。Fに告白した次の日にGを部屋に呼んで一緒に遊んでいたのだが、それがすぐに5人組にばれた。そしてFがぼくのことを

「なんなのあいつw」

と言っていることを知ったのと、Gには日本に彼氏がいるからやめたほうがいいよという情報をもらい、すぐにやめた。そんなこんなで半年はあっという間に過ぎ、専門学校の女の子の団体は帰国した。ぼくはその時心にぽっかり穴が空いたようになった。みんなで楽しくご飯をつくったり買い物に行ったり、色々話したり、男と女を超えて友情というか、安心して遊べる友達がいなくなって本当にさびしかった。そしてその5人の中で、やはり自分は夏に髪を切ってくれた、ぼくを4年ぶりに女の子を好きに戻してくれたEを本当に好きだったのだと気づいて泣いた。

その冬にぼくも一時帰国し、みんなと会ってEには好きだったことをメールで伝えた。Eは

「全然わからなかったよー」

ということだった。やっぱり英語で "I love you."と言ったのは通じていなかったのだった。だめだね。おならのことは聞けなかった。このあとEと発展することはなかった。

さて、くよくよしてもいられないのでアメリカに戻ってからは交換留学で1年滞在予定の年上のHさんを好きになった。Hさんは下の名前がすごくかわいくて、見た目もかわいいのだが天然という感じの人だった。でもHさんはぼくの先輩を好きで、その先輩には既に彼女がいたのだが、Hさんがどうしても先輩のことが好きで、先輩に積極的に迫るのだった。そして何ヶ月かして

「ねえとらー、おれHから抱いてって言われたよ。どうしよー」

と先輩から聞かされたのだった。うらやましいなぁと思ったのだが仕方がない。先輩はある程度しっかりした人だったので気持ちに答える事はできないとHさんにちゃんと伝えたのだった。そしたらHさんがひどい傷心状態になってしまい、泣きながらぼくの部屋に駆け込んで来た。そしてあれよあれよと言う間に抱きつかれて2人で寝ることになった。ぼくはすごい興奮してしまってほとんど寝付けなかった。だって好きな子が涙を流しながら来て、泊めてあげて同じベッドに一緒に寝るのである。頭をなでてあげたりとか髪にキスをするぐらいはしたけれどもそれ以上はできなかった。そして朝になってHさんは

「ありがとう」

と言って帰って行った。これで終るかと思ったら大間違い、その日の夜もHさんがぼくの部屋に来た。ぼくは複雑な心境になった。Hさんは先輩のことが好きで、でもふられたからぼくの所に来た。ぼくはHさんが好きだけれどもなんか惨めだよなぁ。そう思ったらHさんを部屋に入れてあげることができなくなった。据え膳食わぬは男の恥と言うけれども、ぼくはそんな膳を食うぐらいなら餓死した方がましであると思った。

それで一気に冷めてしまい、さらにはHさんを生理的に受けつけなくなった。ペットボトルの彼女と同じ気分だった。だからエレベーターホールにHさんがいたら階段で10階まで駆け上がったし、学生食堂で一緒にならないようにしたり、とにかく徹底的に避けた。それは相手にもばれたらしく、メールで

「とら君私のこと避けてない?」

と言われてしまった。うーん、ばれたものは仕方がない。ぼくは正直な人なので、

「ああいうことはよくないと思います。あと生理的に受け付けられなくなりました」

と返信したのだった。するとごめんね、と返信がきたのだった。それから1ヶ月ぐらい経って、普通に話せるようになった。どうもぼくにはおかしなことがきっかけで女の子を生理的に受け付けなくなった場合、復帰にはしばらくの断食のような時間が必要のようだ。

そうこうしているうちに次の人が好きになった。こちらも交換留学生のIさんで、日本人の中で一番かわいかった。つまり美少女。先輩とはふざけて「罪な人」と呼んでいた。Iさんはちょっと変わってたけれど学生食堂でふたりでご飯を食べたり、色々話もした。でも告白をするというほどに熱は上がらず、嫌いになることもなくこの恋は終ってしまった。Iさんはチャラ男なんて嫌いというタイプだったので、ちゃんと告白していればうまくいったかもしれないが、その後中国人とつきあったりとか、彼女のイメージからは「あれ?」と思う事があったのでこの恋は砂山が風で消えるようになくなってしまった。

そんなこんなで、大学1年の時はE、F、G、Hさん、Iさんと5人を好きになってあっという間に過ぎたのだった。

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